薬を飲むたびに、いつまでこれを飲むんだろうと、不安になります。
妹も、これから社会人として、新しい道を歩いていく。娘も母といるよりも、友だちといることを大切にし始めました。
普通だったら、こういうことは喜ばしいことなのでしょうが、自分が見捨てられるのではないかと、糸の切れた凧のようにどうしていいのかわからないのです。来週、森田先生にお願いしたいことは、私の中にもっと誉めてもらいたい小さい自分がいるのであれば、その子にどうして欲しいと思っているのかと、尋ねたいのです。
どうしたら、自分を誉めてあげられるようになれるのかを、お聞きしたいのです。
それは、トランスセッションというんでしたか?
内なる家族会議をしたいと、思うのです。
そして、自信を持てる自分になりたいと、思っています。
この時期が早いのか、そうじゃないのか、良くわかりません。
ただ、自分の隠してきた自分を表現できる私になりたいのです。
素直な人間になりたいのです。
誉められ上手な人になりたい。そして、他人を素直に誉められる人になりたい・・・・。

森田ゆりさんとの出会い(3)
私の中の『小さいおねえちゃん』との出会い

 私は、小さい時の自分が好きではなかった。
保育園でお弁当が食べられず残されている自分。おかっぱで、ガリガリにやせ、いつも暗い顔をしている自分。いつも叱られ、叩かれている自分。父に嫌なことをされても逆らうことさえできなかった自分。思い出したくもない小さい自分がいる。

今日は、心の中の自分と会う。
それはとても不思議なことであり、1度で会えるかどうかはわからない。
何人いるのかもわからない。深呼吸をして、会いに行く準備をはじめる。

自分にちゃんと根っこが生えてくるように、呼吸をする。
ゆりさんの言葉に耳をすませながら、イメージを作る。
そこは、広い原っぱ。
大きな太い木がそこにある。葉っぱがたくさん茂り木漏れ日が見える。そんな樹の幹の扉に自分が入っていく。一段一段暗い階段を下りていく。時にはエレベーターのようにぐぐ〜っと下がったりしながら、階段は10段。そこから、また扉の中へ入る。
すごくまぶしい。そして暖かい光だった。周りを見回すとバスターミナルのようなものがあり、小さい子がバスを待っている。この子が10歳の私だった。
「どこに行くの?」と聞くと「あったかくて、明るいところ」と答えた。「一緒に行ってもいい?」と聞くとはにかみながら笑う。バス停に隠れながら、「いいよ。」と小さい声でいう。
バスが来た。二人で後ろの席に座る。
ときどき、ゆりさんの声が聞こえる。
「どうしたいか、聞いてみて・・・・」
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