○kasumiと加害実父との対決
ある日の朝、どうしても実父に電話する必要があったkasumiが、実父に電話していた。なんの話からか、実父が「おまえは、頭がおかしい。狂っている。キチガイか?」と言い始める。
しばらくは、相手にせず冷静に話していたkasumiだったが、しばらくあと反撃に出た。
 「パパ、私、いまだに納得できないことがあるの。なんで、私があんたとセックスしなくちゃならなかったの?パパ、なんであんなことしたの?」実父は、突然出された話に明らかに動揺し、「おまえ何言ってるんだ。お前、夢でも見たんじゃないか?おれがいつそんなことをしたんだ!お前、頭、おかしいんだ。キチガイだ。」と怒鳴る。
 kasumiは、泣きながらも、「なにしらばっくれてるの!12歳から20歳までセックスしたでしょ!
あんた最後の時になんて言ったか覚えてる?『おまえもオンナになったな。』って言ったじゃない。私は覚えてるから。」と、くらいつき、離さない。「私は、パパに大切にしてほしかったんだよ。なんで私を大切にしてくれなかったの?」実父は、「何故、大切にしてくれなかったのか?」という言葉には返す言葉を失ったのか、しばらく無言だったが、「なに変なこと言ってるんだ。お前、あたまおかしいんだ。」と言い捨て、一方的に電話を切った。
 kasumiは、ワナワナと振るえ、ボロボロと泣いていたが、勇敢だった。話していたのは、いつものkasumiではなく、中学生くらいの『おねえちゃん』だった。イントネーションや、声の出し方も、中学生になっていた。

○翌日、加害実父からkasumiの夫への電話
 翌日早朝、実父から電話あり。kasumiの夫である私が出ると、安心したように、「スズキくんか。kasumiから電話来たがどうしたんだ。」と、kasumiが電話した本題についていろいろ聞いてくる。前日kasumiが指摘した近親姦については極力触れないようにしているのがわかる。こちらが、「kasumiがうつ病だったのは、kasumiの小さいころに会った出来事が原因なのです。そのために、西宮まで通ってカウンセラーにみてもらっているのです。」と、話題を出すと、「いくらカウンセラーと言ったって、本当に小さいころに“何か”が、あったのか、その人の思い違いなのかは、わからないだろう。」と言う。実父は、自分の言い分や考えに反論されると、それに対して何十倍にも反論してくる性格であるのを、私も知っているので、「はあ、そうでしょうかねえ。」などと答える。
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