次回のための手紙NO2から(抜粋)

 森田ゆり様  
1月にお会いしてからのこの期間は、少しスッキリした部分と、不安な部分がありました。
スッキリした部分と言うのは、父が自分勝手な人間であると、はっきり確信したことにあります。
妹とも色々話す機会があり、二人で、なるほどと、納得もしました。
夫とも話しをし、今までの父との会話を思い起こしてみると、やはり自分のことしか考えられない人なんだと、結論が出ました。今まで、何とか父を理解したいとか、自分を理解してもらおうとか、がんばってきましたが、それは、やめることにしました。そうすることによって、よその人と同じように付き合っていけば、楽になるのではないかと思いました。

 
 3月13日に妹〈26歳〉が、言語聴覚士の学校を卒業しました。卒業式には、私たち家族3人で参加をしました。妹の様子を見ていると、本当に楽しそうで、明るく元気にがんばってきたことがわかりました。その妹が、最近会うたびに、私の頭をよしよしと、なでてくれます。たぶん、夫から私の様子を聞き、してくれているのだと思います。
そのたびに、涙が出てきますが、とても嬉しく思っています。
一人ぼっちの私じゃなく、家族のいる私に変化してきたのかもしれません。
先生とお話していて、もっと自分を誉めてもいいのかもしれないと、気付きました。

 
 不安な部分というのは、自分が不必要な人間なのではないか、見捨てられてしまうのではないかと思うことです。
自分の中では、誰でも親が離婚したり、このような状況になれば、同じようにするのだからと、突っ張って生きてきました。その分、とげもあり、きつくもあって、人から誤解されることが多くありました。
でも、それは仕方がないことだと、私はわたしなのだからと、言い聞かせてきたように思います。
昨年の4月に、うつで激やせし、仕事をやめて喪失感の大きかった私は、自分は役に立たない人になってしまったと、思い込んでいました。そのために、人に当たったり、いやみっぽくなったり・・・・・・・・
 とても意地の悪い嫌な自分がいます。
それは、本意ではないのにそうなってしまうのです。
人を恨んだり、うらやんだり、憎んだりしている自分がいます。
そういうことは、とても嫌いなのに、そうしている自分がいます。
心療内科のドクターからは、『今がうつの治し時だから、注意するように』と、言われました。
この言葉は、以前にも言われ逆にプレッシャーになってしまい、病状を悪化させてしまいました。

 今回は焦らないようにと、心で念じていても焦っている自分がいます。
早く元気になりたいと、思ってしまう自分がいます。
早く、この状態から抜け出したい、そう思ってしまいます。
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