次回のための手紙NO3から(抜粋)
森田ゆりさんへ 

 最近の私の状況ですが、5月の末に娘の運動会がありました。
運動会前日お弁当の準備や、いつもはしない場所取りなどを夫と一緒にして、家に帰ってきたら、急に娘がうらやましくなり、ポロポロと大泣きをしてしまいました。
私の、気持ちの中で『まあちゃんばっかり、ずるい。』という気持ちが一瞬よぎっていました。
こういう気持ちから、虐待がはじまるのかしら・・・と、少し自分が怖くなりました。
 それより少し前に、妹が言語聴覚士の試験に合格し、ある老健施設に就職が決まり、ホッとしていた頃、就職にあたっての保証人の書類が、妹から送られてきました。我が家から、父へその書類を送ってほしいと頼まれていました。夫から、その書類を父に早く送るようにと、再三言われていたのですが、その気になれず、2日ほど先送りをしていました。
そのうち、大事なものをなぜ早く、送らないのかと夫に言われた時に、なにかがはじけ飛びました。「嫌いな親父の、住所を調べるのも嫌だし、手紙を送るのも嫌なんだって何でわからないの?」いつもの自分とは違う私が怒鳴っていました。夫は、それを見て、小さいおねえちゃんが言っているように、見えたそうです。声のトーンや、口調がいつもの私とまったく違っていたそうです。
 大きな変化はこの二つですが、ときどき人格が変わっているような気持ちになることが、けっこうあり、そういうときは、いつもとは、違う行動をしているようです。
例えは、外から帰ってきた時に、ジュースをたくさん飲んだり、沈み込んだり、逆に元気だったり・・・・・。はしゃいでいるというほうが、当てはまるのかもしれません。

 仕事を辞めて1年が経ち、だんだんと外に出ることや人に会うことが、怖くなくなってきました。苦手な人には、まだ会うことに対しては、エネルギーがたくさん必要ですが、昨年と比べるととても、前向きになってきています。
ときどき、自分の中で、小さいおねえちゃんに話し掛けたり、相談したりしています。
体力的には、まだまだ働けるような状況ではありませんが、働きたいな・・・・という気持ちもでてきました。
落ち着いたら、自分の経験を文章にしてみたいとも、思っています。
ただ、まだまだ、自分自身に自信が持てません。
壊してしまった、人間関係の修復、自分らしく生きていくためには、どうしたら良いのか?
夫は、転勤を理由に、この街を離れたほうがいいのではないか・・・といいます。
私は、転校した経験がないので、娘のことを考えたときに、せめて小学校の卒業までは、ここに居たいと思ったり、いままで関わってきた障害者の人たちのそばにいたいと思ったり、とても複雑です。職場を逃げるように辞めてしまったことにも、罪悪感があったりもします。

 これから、どう生きていったらよいのか・・・・。
どういう選択が、一番なのか・・・・・。
とても、気持ちが揺れています。
ふとした時に、病気が治ったような気持ちになったり、逆に落ち込んだり忙しいです。
先生に、お願いしたいことは、道しるべをどう作っていったらよいのかアドバイスがいただけたらと、思っています。
まとまりのない文章になってしまいましたが、よろしくお願いします。
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