その後・・・・・・
 
 ある日、夫は新しくできた自然公園に連れて行ってくれた。初めはいつものように娘のために遊びにでかけるのだと思った。誘われても行きたくない時は、2人で行ってもらう。3人で行こうというので、乗り気ではなかったがいくことにした。
娘と遊ぶには体力がいる。そのあと、学童のキャンプも控えていたのであまり疲れることはしたくなかった。ただ、そこは仕事をしていた時に会議に出た場所でもあったので、どんなふうに造られているのか興味もあった。

その日がオープンでアスレチックや変わった自転車、人がたくさんいても気にならないくらいの原っぱ。
一通り、遊んだ後で夫は、肩車をしてあげるという。
その時、私の気分転換でもあるがおねえちゃんのためにここに来たんだということに気づいた。いくら、痩せたと言っても10`以上回復してるので44`はある。
夫は、木につかまりながらそろそろと立ち上がった。そして、ふらふらしながら歩き始める。
手のひらに話しかけるように、「おねえちゃんどんな気持ちかなあ?」といいながら、歩く。まわりに大勢の人がいた。

けれど、私は人の目よりもそこから見える景色、自分がとても大きくなったような気がして誇らしかった。ふと、目を下にやると娘がすねている。「ちょっとまってね。おねえちゃんのためだから・・・・・」と声をかけると仕方がないという顔をしている。
森田ゆりさんは、こんなふうにインナーチャイルドと家族で関わりをもってくれることもめずらしいことで、「面白い家族よね。」という。次回の面接では、この公園のことを話そう。きっとこう言ってくれると思う。それは、「かすみさんが頑張ってきた成果の一つよね。」って・・・・・


そのまた、その後(2005/4)
2004年の2月に心の治療は終った。
私はまだ不安だったけど、森田ゆりさんが大丈夫って言うのだから、大丈夫なのだろうと結構安易だった。
その後、うつの薬も減り、いまでは不眠だけになった。
もともと不眠症だから、ここまで来たら完治だろうと思う。
私たち夫婦は、子どもに関わりたいと思うようになった。
そして、そのままで生きていていいんだよということ、私は大切な人と思ってもいいんだよということ。
いろんな事を伝える人になりたいと、願った。

子どもの心をどうやって守っていくのかを考えて、実践していく人になりたいと思う。

娘はあい変わらず元気で、タフである。
時々、くっついてはエネルギーをもらう。
抱きしめあえるということはなににも代えがたい宝物。
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